浅草寺(せんそうじ)は東京都台東区浅草二丁目にある東京都内最古の寺院である。山号は金龍山。本尊は観音菩薩 聖観音(しょうかんのん)。もと天台宗に属していたが第二次世界大戦後独立し、聖観音宗の総本山となった。
観音菩薩を本尊とすることから「浅草観音」あるいは「浅草の観音様」と通称され、広く親しまれている。東京都内では、唯一の坂東三十三箇所 坂東三十三箇所観音霊場の札所(13番)である。江戸三十三箇所 江戸三十三箇所観音霊場の札所(1番)でもある。
下町の夏の風物詩「ほおずき市」。この日に参拝すると、「四万六千日間毎日お参りしたのと同様の功徳を得られる」と言われ、多くの人でにぎわいます。また境内には約200軒の露店が並び、威勢のよい掛け声が飛び交います。7月9・10日に「ほおずき市」が催される。7月10日は一年で最大の功徳日で、一日で46000日分の功徳があるとされ、「四万六千日」と呼ばれる。ほおずき市は四万六千日の縁日に因み、「ほおずきを水で鵜呑みにすると、大人は癪を切り、子どもは虫の気を去る」と薬草として重宝されたほおずきの市が建つように成ったもの。
また、「雷除(かみなりよけ)」として赤とうもろこしが売られる。これは、江戸時代に落雷のあった農家で「赤とうもろこし」を吊るしていた農家だけが無事であったことに由来する。境内の淡島堂で行われる針供養もよく知られる。
江戸城(皇居)から見ると浅草寺は北東の表鬼門にあたり、鬼門除けとなっている。五重塔のビューポイントに要石のような石が埋められており、そこがパワースポットとも言われる。
かんかん地蔵という地蔵があり、このお地蔵さまから削り取った粉を財布に入れるとお金が貯まるとの噂が広がり、「かんかん」と削り取られてしまった。本来は、お地蔵さまの前にある古来より付随の小石でお地蔵さまの体を軽く叩いてお願いするという。毎年3月~5月に特別公開される「伝法院庭園」では見事な枝垂れ桜が楽しめる。
また九頭龍権現は、戸隠神社から勧請した現実化を後押しする龍神だという。縁結びや安産、厄除け、商売繁盛などのご利益があるとされています。
浅草寺のパワースポット・見どころ
本堂
以前は、慶安2年(1649)の再建で近世の大型寺院本堂の代表作とも称され、国宝にも指定されるほどの本堂が建っていましたが、東京大空襲によって焼失。現在の「本堂」は、鎌倉時代末期の建築様式をイメージして、昭和33年(1958)に再建されたもの。
秘仏の本尊である聖観世音菩薩像、徳川家康や徳川家光などが奉納した観音像をはじめとする数体の観音像が安置されていることから、「観音堂」とも呼ばれています。
内陣に自由に入れるのも特徴で、靴を脱いで上がった内陣の内部は、二間の畳敷きの空間に。数多くの観音像の他に、梵天や帝釈天の立像、不動明王や愛染明王なども安置。毎月18日が観音さまの縁日であり、特に多くの人が訪れています。天井に描かれた「龍之図」や「天人之図」、「散華之図」も必見です。本堂の中は、正式な取材でも撮影禁止なので、目に焼き付けてきましょう!
ご利益
本殿の本尊は聖観世音菩薩像で、衆生の心の不安を取り除いてくれる「施無畏(せむい)」の力を備えた慈悲深い女性の神様。本殿の御利益は、心に願ったこと全般を叶えてくれる「所願成就」だとされています。秘宝のご本尊に手を合わせた後は、ご本尊の脇侍である明王二尊にも手を合わせるのがおすすめ。
薬師堂
浅草寺の薬師堂は、江戸時代につくられた古い建造物。橋のたもとに作られたので、「橋本薬師堂」と呼ばれていますが、平成6年(1994)に、現在の位置へ移築されました。以前は橋の近くにあったため、家光が「橋本薬師堂」と名付けたといわれています。
ご利益
「薬」の字を名前に持つ薬師如来は、病気を治してくれるとして古来より親しまれる神様です。薬師如来坐像を安置する「薬師堂」も、病気平癒などの健康にご利益があるスポットとして人気を集めています。薬師如来の縁日は8日で、毎月8日の朝10時から法要が執り行われています。
淡島堂
薬師堂や影向堂(ようごうどう)の近くに建つ「淡島堂」は、江戸時代の元禄期に紀伊国の「淡島明神(淡嶋神社)」を勧請したお堂で、木造の入母屋造が特徴の堂宇です。堂内には、ご本尊の阿弥陀如来坐像や虚空蔵菩薩像が安置されています。淡島明神は、和歌山県加太町の淡島神社を本拠とする女性の神様。
境内に、下の部分に穴の開いた「胎内くぐりの灯籠」として江戸時代から知られる石灯篭があり、子どもが灯篭を通ることで、疱瘡(ほうそう)や虫よけの効果があると伝わっています。
ご利益
女性の守り神として親しまれる「淡嶋神社」から勧請した淡島明神を祀る「淡島堂」では、婦人病の病気平癒や子授け、安産にご利益があると評判の女性に人気のスポット。「魂針供養之塔」が建つ境内で、毎年2月8日には、さびた針や折れた針など役目を終えた針を供養するための「針供養」が行われており、裁縫の上達のご利益もあるのだとか。
常香炉の煙
浅草寺では、頭や顔に煙を浴びる人の姿も良く見かける光景です。宝蔵門をくぐった先、本堂の手前にはもくもくと煙が立ち上る「常香炉(じょうこうろ)」が。「常香」は、戦国時代の末期に中国から伝わったとされる仏具の一つで、お供えされた線香から絶えず煙が出ている様子から、「常香炉」と呼ばれるようになったそうです。身体の悪いところに煙をかけると、良くなるなどと言われています。
ご利益
煙を浴びたいと多くの参拝者が集まるパワースポット「常香炉」には、「香炉の煙を体の悪いところにかけると治りが良くなる」という言い伝えがあり、この「常香炉」を目当てに浅草寺を訪れる人も少なくないほど。また、煙を浴びて心身のけがれを落としてから、本堂にお参りするという役割も果たしています。
香炉の横にある販売所で線香を購入することができますので、浅草寺に参拝した際には、本堂へお参りする前に、常香炉の煙でお清めをしておきましょう。
久米平内堂
広い浅草寺の境内には、本堂以外にもたくさんのお参りスポットがあり、ご利益は多彩です。恋愛のパワースポットと言えば、宝蔵門の脇にある久米平内堂でしょう。それが、宝蔵門の脇にひっそりと建つ「久米平内堂(くめのへいないどう)」。「久米平内堂」は、江戸時代前期の武士や剣術家として知られる久米平内を祀る堂宇です。
ご利益
年を重ね、若き日に剣で多くの人を殺してしまったことを悔やんだ久米平内は、自分の像を浅草寺の境内に埋めて、多くの人に踏みつけてもらうことで、罪を償おうと考えたのだとか。
かつては、仁王門の付近に久米平内の石像が埋められていましたが、後世になってお堂に祀られるようになり、「踏み付け」が恋文を連想させる「文付け」へと通じることから、恋愛にご利益があるパワースポットとして親しまれるようになりました。
宝蔵門
小舟町と書かれた大きな提灯が目を引く「宝蔵門(ほうぞうもん)」は、雷門から多くの店舗が軒を連ねる仲見世を通り過ぎた場所に建つ山門です。両脇に仁王像が安置されており、昔は「仁王門」とも呼ばれていましたが、実は経蔵の役割も果たしており、貴重な寺宝や経典を納めていることから、「宝蔵門」と呼ばれるようになりました。
ご利益
山形県村山市の有志によって奉納された大わらじが掲げられた宝蔵門。門の両脇にどっしりと立つ仁王像は、健脚や健康の神様として有名で、健脚や身体健全にご利益があるスポットとして有名。健脚の効果を願って、わらじに触る参拝客もいるほどです。
また、これほど大きなわらじを履くものが浅草寺を護っていると示す意味もあり、魔よけの効果があるとされています。
弁天堂
弁天山の小高い丘に建つ「弁天堂」は、昭和58年(1983)に再建されたお堂。浅草寺弁天堂には、白髪の弁天様がお祀りされていることから、「老女弁天」と呼ばれています。特に霊験あらたかだということで、「関東三弁天」のひとつに数えられています。
「花の雲 鐘は上野か 浅草か」と松尾芭蕉が詠んだ歴史ある鐘楼も堂宇の右手にあり、毎朝6時と大晦日には、きれいな音色を響かせています。
ご利益
弁財天と言えば、琵琶を手にした姿が印象的な七福神の女神。弁財天を祀る「弁天堂」をお参りすることで、音楽や芸事、芸能などにご利益があると評判。また、名前に「財」の字が含まれていることから、財運や金運アップの効果にあるパワースポットとしても人気を博しています。
鎮護堂
鎮護堂は比較的新しいお堂で、明治時代に創建されました。別名を「おたぬき様」というように、たぬきに縁のあるお堂です。
狸のいたずらに手を焼いていたところ、住職の枕元に狸が現れ、「われわれのために祠を建てて保護してくれれば、伝法院を火災から守り、永く繁栄させましょう」とのお告げがあったのだとか。その願いを聞き入れ、明治16年(1883)に祠を建てたのが、「鎮護堂」の始まりとされています。
ご利益
お告げ通りに関東大震災や東京大空襲の火の手から逃れたことから、火除けに効果があるといわれています。こちらに参拝した後、失くした物が見つかったということから盗難除けの効果も。また、たぬきと「他を抜く(他抜き)」とを掛け合わせて、歌舞伎役者や落語家などの間でも人気。
浅草寺のご利益
悲深き、観音菩薩様が祀られている『浅草寺』。
厄除け・病気平癒・家内安全・商売繁盛・学業成就など、ありとあらゆる願いを聞き届けてくれる、ありがたいお寺として、昔から多くの人に愛され続けています。
浅草寺の属性
浅草寺は地属性のパワースポットとされています。
地属性は「忍耐力・継続力・蓄積力」を持っている人です。縁の下の力持ちで、影のリーダータイプです。
とにかく我慢強い、継続できる力があります。ただ、頑固で融通が利かない人で、視野が狭くなりがちです。
視野を広く持っていかないと小さいところで躓いてしまいます。
広い視野を持つために地属性のパワースポットを訪れましょう!
Info
参考URL | 聖観音宗 あさくさかんのん 浅草寺 公式サイト |
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アクセス | 東武スカイツリーライン:浅草駅より徒歩5分 東京メトロ銀座線:浅草駅より徒歩5分 つくばエクスプレス:浅草駅より徒歩5分 都営地下鉄浅草線:浅草駅A4出口より徒歩5分 |
拝観時間 | 24時間※本堂は開堂午前6時(10月〜3月は午前6時30分) から閉堂午後5時まで。 全国屈指の参拝者数を誇る「雷門」が有名な、東京都内最古のお寺です。 |
拝観料 | 無料 |
住所 | 〒111-0032 東京都台東区浅草2丁目3−1 |
一覧 | 東京都のパワースポット一覧 |
東京都の旅行情報
観光地
「浅草」「東京スカイツリー」「上野動物園」などが有名です。
グルメ
「もんじゃ」「八王子ラーメン」「江戸前寿司」などが有名です。
お土産
「東京ばな奈」「とらや 羊羹」「東京ひよ子」などが有名です。