秩父札所一番四萬部寺は、埼玉県秩父市の寺院。秩父第一番札所。落ち着きがあり、発願の寺にふさわしく格調高い寺。朱塗りの千鳥破風付観音堂は、1697年(元禄10)に建立され、県指定文化財。札所一番なだけあって境内の売店では、杖や納経帖、掛軸、笈摺、白衣などの巡礼用品が全て揃う。毎年8月24日に行われる大施餓鬼は関東三大施餓鬼会の一つとして有名。開運にご利益があるとされています。
四萬部寺のパワースポット・見どころ
山門
山門の向かって右手には「秩父勝境永開和祥」の彫板、そして左手には「梵音新響第一霊場」がかけられています。納経所で販売されている「写真で見る秩父札所」の写真では、かけられている位置が反対になっていました。中央の扁額は誦法華経山と書かれています。
山門の右手には「日本百番観音霊場 秩父一番四萬部寺」と彫られた石碑が建てられています。
座禅石
山門をくぐり抜けると左手に手水舎や座禅石があります。開山端山守的禅師ゆかりの座禅石。この石の上で座禅を組んで修行されたのですね。
本堂
朱塗りに金箔が施された本堂は、秩父札所巡りの出発地点にふさわしい荘厳なイメージを持っています。
元禄10年(1697年)に創建され、現在では、秩父霊場で唯一の埼玉県指定有形文化財にもなっています。
本堂の正面の欄間部分にある「地獄之図」・「極楽之図」の彫刻も印象的です。
また、堂内の中央には龍の絵が描かれており、狩野派の絵師・常耀(じょうよう)の作とされています。
十二支守本尊
参道を進むと左手に十二支守本尊が安置されています。
- 千手観世音菩薩さま 子年生まれの御守本尊です。
- 虚空蔵菩薩さま 丑年・寅年生まれの御守本尊です。
- 文殊菩薩さま 卯年生まれの御守本尊です。獅子に乗ってます。 お願い地蔵さまがひとりで可哀想だから、どなたか納めてほしい。
- 普賢菩薩さま 辰年・巳年生まれの御守本尊です。象に乗ってます。 金色のお願い地蔵さまもあるんですね。
- 勢至菩薩さま 午年生まれの御守本尊です。
- 大日如来さま 未年申年生まれの御守本尊です。智拳印を結んでいますね。
- 不動明王さま 酉年生まれの御守本尊です。
- 阿弥陀如来さま 戌年・亥年生まれの御守本尊です。
自身の生まれ年の守り本尊にお詣りすることで、良縁成就・身体健康・家内安全・交通安全など、様々なご利益があるとされています。
施食殿(せじきでん)
本堂右手には、施食殿(せじきでん)があります。
“吹放(ふきはなち)”という開放的な建物の中に、八角形の厨子(八角輪蔵)が納められています。
その内部には地蔵尊が安置され、七面には施食者の供養の戒名が刻まれています。
四萬部寺では、毎年8月24日に「大施餓鬼法要」と呼ばれる伝統行事が行われています。
「施餓鬼(せがき)」とは「施食会(せがき)」とも呼ばれ、先祖の霊や水子の霊だけでなく、家畜・ペットの霊なども供養する仏教行事です。
この四萬部寺では、かつては養蚕農家も蚕を供養し、「お蚕施餓鬼(かいこせがき)」とも呼ばれ、関東の三大施食の1つとして知られています。
功徳石(くどくいし)
座禅石から先へ進むと功徳石があります。功徳石には梵字が彫られていて、これを手で回すことができます。回すことにより功徳(ご利益)が得られると言われています。
お里がえりのお釈迦様
お釈迦様は四萬部寺の経塚(きょうづか)のご本尊としてまつられていました。
しかし、明治時代、突然、行方が分からなくなってしまいました。
そして、行方不明から70年後、なぜか東京・銀座の美術店から発見されました。
刻まれた銘文に四萬部寺と書いてあったために、行方不明になったお釈迦様だと判明したといいます。
平和の鐘
この平和の鐘は、太平洋戦争に出征していった秩父出身の英霊たちの供養が込められ建立されたものです。
境内には、他にも戦没者慰霊の碑などもあります。
おたすけ観音
堂内の左側には、おたすけ観音が祀られています。
おたすけ観音は、悩み・苦しみをおたすけしてくださる観音様として知られています。
堂内は土足厳禁となっています。
四萬部寺のご本尊
四萬部寺のご利益
開運・良縁成就・身体健康・家内安全・交通安全 など
Info
参考URL | 秩父札所三十四ヵ所 秩父札所 第一番 曹洞宗 誦経山 四萬部寺 |
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アクセス | 西武鉄道西武秩父駅より西武観光バス皆野行25分、札所一番より徒歩すぐ |
拝観時間 | 営業:8時~17時 その他:年中無休 |
拝観料 | 入場料無料 その他:拝観無料 |
住所 | 〒368-0002 埼玉県秩父市栃谷418 |
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