摩耶山(まやさん)は兵庫県神戸市灘区、六甲山地の中央に位置する標高702mの山。摩耶山の名は空海が天上寺に釈迦の生母・摩耶夫人(まやぶにん)像を安置したことに由来する。古くは八つの国が見渡せるため八州嶺とも呼ばれていた。兵庫50山の一つ。
山頂近くの掬星台展望台(標高690m)よりの阪神間の夜景が美しい。日本三大夜景のひとつとされる。摩耶の大杉は、摩耶山中にある杉の巨木。幹周り8m。「摩耶の大杉さん」とも呼ばれる。
樹齢1000年とも言われ、約200年前に摩耶山一帯で起きた大水害で奇跡的に生き残ったため、その生命力に驚いた人々が、この木に神霊が宿っているに違いないとして「大杉大明神」の名を与えたという。昭和51年の旧天上寺の大火災の後、火を被ったことが原因で徐々に樹勢が衰え枯死してしまったが、枯れて尚威容を誇っている。
摩耶山のパワースポット・見どころ
摩耶山天上寺
摩耶山天上寺は、兵庫県神戸市の国立公園摩耶山の山上にある寺院。晴れた日には淡路島・明石大橋・小豆島まで遠望できる。全国で唯一の摩耶夫人堂が建つ。安産や子授けなどにご利益があるとされています。
大化2年(西暦646年)、孝徳天皇の勅願を受けたインドの高僧法道仙人が開創されたことに始まる。釈迦の生母で女人守護の仏でもある摩耶夫人は、特に安産・子授け・子育ての守護仏として信仰され、「摩耶山」という名の由来であると言われている。
【御本尊】
仏母摩耶夫人尊(ぶつもまやぶにんそん)
十一面観音はもともと、病気の治癒など現世での救済を祈願する仏様として信仰されています。
【ご利益】
厄除け・海上安全・五穀豊穣・安産祈願・子授け・水子供養・病気平癒 など
Info
参考URL | 六甲山・摩耶山 – Feel KOBE 神戸公式観光サイト |
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住所 | 〒657-0104 兵庫県神戸市灘区摩耶山 |
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類似のパワースポット
兵庫県神戸市:六甲山
六甲山(ろっこうさん)は、兵庫県南東部、神戸市の市街地の西から北にかけて位置する山塊。瀬戸内海国立公園の区域に指定されている。日本三百名山、ふるさと兵庫50山の一つである。
六甲山上からの眺望は開けた景色を望むことができ、西の明石海峡大橋や淡路島、その海岸線に迫る六甲山系が見てとれ、南には金剛山や泉州地域の海岸線、紀伊水道の友ヶ島なども望める。東には生駒山や阪神平野一帯の眺望が可能で、淀川や大阪市内もはっきりと見ることができる。また直下には神戸の市街地や臨海地帯が迫って見えることもあり、その山上からの高低差とスケール感のある広角な視界が得られることにより大変みはらしの良い眺望が可能で、多くの観光客が訪れるスポットである。下界を見下ろせる所々には展望台が設置されており六甲山から見下ろす夜景は日本三大夜景の一つとされている。
京都府京都市:鞍馬山
鞍馬山(くらまやま)は、京都府京都市左京区にある山。標高584m。
霊山として知られ、密教による山岳修験の場として栄えた。延暦15年(796年)、あるいは宝亀元年(770年)には、鞍馬山の南中腹に毘沙門天を本尊とした鞍馬寺が創建された。
鞍馬山を境内とする鞍馬寺は、源義経(牛若丸)が修行したと言い伝えられる「京都最強」の呼び声高いパワースポットで、鞍馬山には目には見えない宇宙の力が満ちているといわれます。
また、牛若丸(後の源義経)の修行の地であり、「鞍馬天狗」で知られている。古くより、春は桜、秋は紅葉の名所としても知られた。「更級日記」にも鞍馬山の春秋の姿が描写されている。病気平癒、商売繁昌、縁結びのご利益があるとされています。
奈良県桜井市:三輪山
三輪山(みわやま)は、奈良県桜井市にある山。奈良県北部奈良盆地の南東部に位置し、標高467.1m、周囲16km。三諸山(みもろやま)ともいう。なだらかな円錐形の山である。諸願成就のご利益があるとされています。
三輪山は、縄文時代又は弥生時代から、自然物崇拝をする原始信仰の対象であったとされている。古墳時代に入ると、山麓地帯には次々と大きな古墳が作られた。そのことから、この一帯を中心にして日本列島を代表する政治的勢力、すなわちヤマト政権の初期の三輪政権(王朝)が存在したと考えられている。
200から300メートルの大きな古墳が並び、そのうちには第10代の崇神天皇(行灯山古墳)、第12代の景行天皇(渋谷向山古墳)の陵があるとされ、さらに箸墓古墳(はしはかこふん)は『魏志』倭人伝に現れる邪馬台国の女王卑弥呼の墓ではないかと推測されている。
『記紀』には、三輪山伝説として、奈良県桜井市にある大神神社の祭神・大物主神(別称三輪明神)の伝説が載せられている。よって、三輪山は神の鎮座する山、神奈備とされている。
三輪山の祭祀遺跡としては、辺津磐座、中津磐座、奥津磐座などの巨石群、大神神社拝殿裏の禁足地遺跡、山ノ神遺跡、狭井神社西方の新境内地遺跡などがある。
頂上には高宮神社が祀られているが、延喜式神名帳には式内大社として神坐日向神社が載せられている。この日向神社は、古代には三輪山の頂上に祀られ、太陽祭祀に深く関わっていた神社であったと推測されている。
頂上付近はかなり広い平地である。この神社の東方に東西約30m、南北10mの広場に高さ約2mの岩がたくさんある。これが奥津磐座である。現在、この山中で見学できるのはこの磐座だけである。