吉備の中山(きびのなかやま)は、遠い昔まだこの地方が吉備の国と呼ばれていた頃、その中心にあったことがその名の由来と伝えられています。
吉備中山は古くから神の山として崇敬を集めてきました。
吉備中山に備前一宮の吉備津彦神社と吉備津神社(本殿拝殿・国宝)が寄り添うように鎮座しています。
吉備中山には神が座る場所・神域が存在しており、強いエネルギーが溢れるパワースポットとしては岡山随一と言われています。
吉備の中山のパワースポット
吉備の中山の中でも特に強いエネルギーを持つ場所があります。
八大龍王
八大龍王は、吉備の中山の最高峰龍王山の山頂にあります。
龍神は雲をあやつり雨を降らせる力を持つとされ、農耕で信仰されました。
八大龍王の祠は大干ばつの時、岡山の商人常磐屋が奉献した祠です。
石舟古墳
中に播磨国の竜山石を刳り抜いた石棺があり水を貯めています。
この水は潮の干満により水量が変わると伝えられており、海岸の近くにあったことと考えられています。
石棺の蓋石は、縦に半分に割られ、ひとつは備前一宮駅のホームに置かれ、他のひとつは所在不明となっています。
八畳岩古墳
八畳岩古墳は古墳時代末期の横穴式石室の古墳で、天井石は落ちてしまっています。
このような古墳は吉備の中山には数多くあると言われています。
八畳岩古墳の西に大小100を越える岩があり、その中でも最大の岩がこの八畳岩。
岩の天井部が平らで畳八畳ほどの広さがあることが名前の由来とされています。
八畳岩の前の土中から土師器の破片が多数採集されていることから、この岩は神の依代として、神祭りが行われていた磐座であると推測されています。
元宮磐座
吉備の中山の北峰龍王山の頂上近くにある大きな岩。
元宮磐座として現在は吉備津彦神社が祀っています。
吉備津彦神社では5月に磐座祭を行い、この岩の前で神事を行っています。
鏡岩
大きな立岩が一列に数個並んでおり、一番下の大きな岩が鏡岩と呼ばれています。
岩の西面が真っ平らで、大きな鏡を連想させることが名前の由来だと言われています。
鏡岩から更に西に下った所は吉備津神社の境内で、吉備の中山で最大の磐座「金刀比羅宮跡磐座」があります。
天柱岩
この岩は「ヌスト(盗人)岩」とも呼ばれていましたが、昭和9年に中山通幽が「天柱」の文字を刻んだことから、「天柱岩」と呼ばれるようになりました。
吉備津彦神社の絵図には、この岩に「権現岩」の名が記されています。
「備前州一宮密記」にある「龍王山の西八合目には、権現の神座と称する巨岩がある」という記述と一致します。
この岩の下からは鎌倉時代に祭祀に用いられたと考えられる土師器片が発見されています。
Info
参考URL | 吉備の中山とは |
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住所 | 岡山県岡山市北区 |
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