両子寺(ふたごじ)は、大分県国東市安岐町の両子山中腹にある天台宗の寺院。山号を足曳山と称する。養老2年(718年)に仁聞(にんもん)菩薩によって開創されたと伝えられる六郷満山の中山本寺で、修行の中心地として栄えた。
山門に続く石段の両脇には、江戸後期の作とされる国東半島最大級(総高245cm、像高230cm)の石造の仁王像が立っている。
境内は瀬戸内海国立公園内に位置し、その森は森林浴の森100選にも選定されている。紅葉の名所、子授けの寺としても有名である。
岩に根を張った「岩張もみじ」がパワースポットと言われている。子授けや不老長寿のご利益があるとされています。
両子寺(ふたごじ)のパワースポット・見どころ
無明橋
大分の国東の両子寺には七不思議の話だと伝えられるスポットがあります。両子寺のパワースポットとして注目されている場所でもあります。七不思議の話にあがる1つ目は両子寺の参道の始まりにある無明橋。橋の下には観音様が祀ってあり、神様を信じない信仰心のない不信心者でもこの橋を渡るとなぜか信仰心が湧くと伝えられいる橋です。
日本古来の神様の信仰が入り混じった神仏習合の発祥の地である国東半島を代表する仁王像の勇ましい姿は、無明橋を渡ると望め、そこでパワーを頂きます。七不思議の話に上がる無明橋は荒々し気持ちの時でも神様を信じ平常心になり渡れるパワースポットです。
仁王像
仁王像と言えば阿吽の呼吸であり、阿吽の表情(口の形がそれぞれ違っている)をしている事が有名です。そんな仁王様に手を合わせた後は、ぜひ足に触れて下さい。
力強く立ち尽くす仁王像の足元を見ると「足腰の悪い方は仁王像の足をさすって強い足にあやかってください」と書いてある看板があります。いつのころからかは定かではありませんが、この力強く立つ仁王像のご利益にあやかろうと、足をさすっていく参拝者もいるようです。仁王像の足元も、知る人ぞ知る両子寺のパワースポットです。
水走観音の霊水
国東の両子寺に伝わる七不思議のパワースポットの一つに「水走観音の霊水」があります。本堂より西に150mのところにある走水観音の場所から湧き出る水は、枯れることもなく雨季でも増水もせずに一定量で水温も変わらない不思議な水だと、両子寺の七不思議なスポットとされています。
この水は不滅不増の霊水であり古くから、神様からのご利益のある名水だと言われてきました。信仰心のある多くの参拝者がご利益にあやかれる水が湧出ているパワースポットとされています。
走水観音は頭が馬で体が人間の姿をした馬頭観音を祀って雨乞いする者ですら、消して枯れることのない霊水の神様である走水観音のご利益にあやかろうとするほかに、乳が出ない母親がこの観音水の貯水池の出口を清掃すれば、この霊水のように枯れることなく乳が出るというなどという信仰もあります。
しぐれ紅葉
瀬戸内海国立公園内にある両子山。その山頂付近にある両子寺の境内ももちろん瀬戸内海国立公園内にあります。境内は全国の森林浴の森100選に指定されているほど、樹木の囲まれ、秋になれば大分でも屈指の紅葉の名所として楽しまれています。赤や黄色に色づく紅葉はまさに自然のパワースポットとされて、紅葉を楽しむ参拝客もたくさんです。
両子寺には「しぐれ紅葉」という大木があり、ここも両子寺の七不思議の名所に上がるスポットとして紹介されています。その紅葉の下に立って上を見あがると、晴れているときでも雫が落ちてくるという不思議な話が伝わるスポットです。両子寺の中で自然の精霊を感じるパワースポットです。
鬼橋
両子寺の七不思議のスポットの一つ鬼橋は、その昔、千徳坊という怪力なお坊さんがおり、そのお坊さんが両子山の山頂から引き下ろした大きな岩で橋を作ったという話です。両子川に沿い渓谷に続く道を奥の院方面に進むと、渓流にさし渡った大きな岩の橋があります。それが両子寺の七不思議の一つに上がる鬼橋です。
奥の院への架け橋を作るために千徳坊というお坊さんに神の手が働いたのではないかと、ふと感じてしまうスポットでもあります。人間技とは思えぬ両子寺の七不思議の一つであるこの橋に、人知れぬパワーを感じるパワースポットです。
針の耳
両子山の山頂から続く両子寺。奥の院や大講堂より先にも、両子寺にまつわる七不思議のスポットがあります。
ただし奥の院より先は、山頂付近なので山登りのようにロープを伝って進まなければならない場所もあります。山歩きができるくらいの体力がない方にはおすすめできないエリアです。
七不思議のパワースポット針の耳は、岩肌と岩肌が重なり合い、その間の細い隙間を通るには、まるで針の穴に糸を通すがごとくに難しそうな隙間でありながら、不思議に体が通り抜けてしまうというスポットです。まさに神の力が働いているかのように感じる不思議なパワーを感じる両子寺のパワースポットです。
鬼の背割り
両子山の山頂から巨大な岩を引き下ろし、奥の院へ続く懸け橋である鬼橋を架けたと言われる怪力のお坊さんである千徳坊が、これもその怪力を発揮し、大きな岩の塊を背中で割り通路を開いたと言う2つの大きな岩が両子山山頂あります。両子山に伝わる七不思議なスポットの一つです。
人間の背中で割ることなど想像できない巨大な岩。でもまさに2つに割れたように見える不思議な光景には、両子山の神様のパワーが働きかけた仕業ではないかと思わされるパワースポットです。
鹿の爪石
山頂付近にある大きな石に親鹿と子鹿野の爪痕が残っていると言われる石があります。ここも山頂付近にある両子寺に伝わる七不思議のスポットです。どんなに鹿の爪が硬くとも、石に爪痕が付くなどとは到底想像できない話ですが、石に付けられた大小の穴は親子自家の爪痕だといわれ、七不思議なスポットとされています。
不老長寿の霊水
奥の院の裏手の洞窟には不老長寿の霊水があります。奥の院は千の手を持ち人々にご利益を与えてくれると言われる千手観音立像と双子の神様である両所観現像を祀っています。
この二人の神様は昔から子授けにご利益があり、奥の院はその霊場とされていますが、このほか宇佐美八幡神像と仁聞菩薩像を祀られて、不老長寿のパワースポットとしても有名な霊場です。裏手の洞窟から湧出る水は不老長寿の霊水と古来から有名なスポットです。
Info
参考URL | 両子寺ホームページ |
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アクセス | 杵築駅からバスで80分 |
拝観時間 | 公開:春夏秋 8:00~17:00 3月~11月 公開:冬 8:30~16:30 12月~2月(講堂・奥ノ院は16時まで) |
拝観料 | |
住所 | 〒873-0356 大分県国東市安岐町両子1548 |
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