氷川女体神社(ひかわにょたいじんじゃ)は、埼玉県さいたま市緑区(旧浦和市)にある神社である。
大宮(さいたま市大宮区)の氷川神社を「男体社」とし、当社を「女体社」としたものである。女体の名の通り、奇稲田姫命(大宮氷川神社の祭神である須佐之男命の妻)を主祭神とする。ほかに三穂津姫命・大己貴命を配祀する。
境内前の御幸道のつき当たりには「磐船祭祭祀遺跡」がある。元々、氷川女体神社で最も重要な祭祀は、見沼で行われていた御船祭であった。しかし、享保12年(1727年)に見沼が干拓され、見沼での御船祭が行えなくなった。そこで、見沼の一部であった場所に、池の中に丸い島を築いた祭祀場を設け、そこで御船祭の代わりとなる「磐船祭」を行うこととなった。恋愛成就、良縁祈願、子孫繁栄などのご利益があるとされています。
【本殿】
ご本殿の上を見てみると、屋根の上に部材(鰹木(かつおぎ))が4本乗っています。
一般的に、鰹木が偶数の場合は“女の神様”がお祀りされていることを示しますが、実際に、主祭神は奇稲田姫尊(くしなだひめのみこと)といって、氷川神社の主祭神・須佐之男命(すさのおのみこと)の奥様がお祀りされています。
ご本殿には、奇稲田姫尊のほか、ご本殿には2人の間の子ども・大己貴尊(おおなむちのみこと)と、大己貴尊の奥様・三穂津姫尊(みほつひめおみこと)の2柱も配祀されています。
氷川女体神社のパワースポット・見どころ
竜神社
竜神社は、社殿向かって右側に建っています。
見沼はかつて現在のさいたま市と川口市にまたがる広大な沼で「御沼」とも称される神沼で多くの人々から崇敬される沼でした。
その沼には、竜神さまが棲んでいるという伝説があり、その竜神さまをお祀りしています。
熊のご神木
社務所の左側に御神木があります。その御神木には、熊の頭のようなこぶがあります。2013年6月にテレビ番組「ナニコレ珍百景」で放映され有名になった木です。
磐船祭祭祀遺跡
鳥居の反対側にある「見沼氷川公園」には、「磐船祭祭祀遺跡」があります。
「磐船祭祭祀遺跡」とは、江戸時代から明治時代にかけて行われていた「磐船祭」が行われていた場所です。今では、5月4日の「祇園磐船龍神祭」で実際に使用されています。
巫女人形
全国で唯一の巫女人形がいただけます。巫女人形は、あなたの願いごとを祈ることで、大神さまに願いごとをお届けする仲継のお姿です。
願いごとが叶ったら、着物を着せてお礼参りをして、巫女人形を納めます。巫女人形納め所には、かなりの数の巫女人形が納められています。願いごと成就のご利益があるとされています。
ちなみに、願いごとを叶えるには、巫女人形に毎日願いごとを祈ること。願いごとが叶うまでは着物を着せてはいけないそうです。
御神徳
氷川女体神社の御祭神
氷川女体神社のご利益
恋愛成就・良縁祈願・子孫繁栄・招福・開運 など
氷川女体神社が「女体社」であることから、「恋愛成就」「良縁祈願」「子孫繁栄」など女性の願いを叶えていただけるご利益を授けていただけるそうです。
竜神伝説
遠い昔から見沼の一番深いところに神輿を乗せた船を繰り出し、沼の主の竜神を祀るために「御船祭」というお祭りが行われていました。
ところが享保十二年(1727)に徳川吉宗公の政策によって見沼は開拓され「見沼田んぼ」となってしまいました。
長年続けてきた「御船祭」ができなくなったことを徳川幕府に伝えると、神社の前にまるで手鏡のように見沼の水を残し、中央に土壇場という出島を造りお祭りの場を残してくれたそうです。
見沼の竜神さまは開拓とともに天に昇り、いまでもこの辺りを見守ってくれているといわれています。
Info
参考URL | 氷川女體神社 | さいたま観光国際協会 |
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アクセス | JR武蔵野線東浦和駅からバスで |
拝観時間 | 自由 |
拝観料 | 無料 |
住所 | 〒336-0916 埼玉県さいたま市緑区宮本2丁目17−1 |
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