喜多院(きたいん)は、埼玉県川越市にある天台宗の寺院。山号は星野山川越大師の別名で知られ、境内にある五百羅漢の石像も有名である。
平安初期の天長7年(830年)、淳和天皇の命で円仁(慈覚大師)が建立し、当初は無量寿院と号した。無量寿院には北院、中院、南院があり、永禄年間(1558年-1570年)頃まではこれらの3院が存在していたが、北院だけが残った。天正16年(1588年)、徳川氏 徳川家の尊崇が厚かった天海が入寺し、寺号を喜多院と改めた。寛永15年(1638年)、火災で山門以外の伽藍を焼失するが、翌年、徳川家光の命で、江戸城御殿の一部を移築した。これが今に残る客殿、書院、庫裏である。
諸災厄除け、家内安全、商売繁盛などのご利益があるとされています。子宝祈願にもご利益があるとされています。子宝祈願だるまというものがあります。
「だるま」はもともと江戸時代に縁起物として飾られていました。
赤い色は魔除けに効果があると信じられていました。 それが徐々に変化し、現在では願い事を叶えてくれる縁起物になりました。
喜多院のパワースポット・見どころ
本堂(大師堂)
喜多院は、天長七年(830)に慈覚大師円仁によって創建されたといわれています。創建当初は、「無量寿寺」と呼ばれていました。
江戸時代に入ってから天海大僧正が復興に力を入れ、このときから寺号を「喜多院」へと改めました。
本堂(慈恵堂)は鎌倉時代に尊海僧正が建立し慈恵大師良源が祀られています。現在の建物は江戸時代に再建されたもので、県指定有形文化財となっています。
苦ぬき地蔵
苦ぬき地蔵尊は、本堂(慈恵堂)向かって左側にたくさんの旗に囲まれて立っています。
「釘抜き地蔵尊」とも呼ばれ、名前の通り「すべての苦しみを抜き取ってくれる。」として、たくさんの人たちから親しまれています。
お賓頭盧尊者
本堂(慈恵堂)に入って、一番右側のところにお賓頭盧尊者が祀られています。
お釈迦様のお弟子さんであり、十六羅漢の一者で「お賓頭盧さま」と呼ばれ親しまれています。
自分の体の痛いところや悪いところと同じ場所を撫でてお参りすると良くなるといわれています。
天海大僧正の像
山門前に建つ天海大僧正の像です。
天海大僧正は、喜多院第二十七世住職であり、江戸時代初期に喜多院を復興しました。
徳川家康の信頼も厚く、宗教政策の顧問的な存在として助言を行う存在でしたが、その存在はいまだに謎が多く、明智光秀が生き延びて天海大僧正になっていたなどという人もいます。
五百羅漢
喜多院の五百羅漢は、天明二年(1782)から約50年かけて造営され、現在は全部で538尊あるそうです。
天明の大飢饉の時代に、北田島の農家出身の志誠が発願し、40~50体を作り、その後は、志誠の遺志が僧や町人によって受け継がれて現在の姿になっています。
慈眼堂
本堂向かって左手の小高い丘の上に建っているのが、天海大僧正を祀っている慈眼堂です。
賓頭盧尊者(おびんずるそんじゃ)
最初の画像の建物、慈恵堂内の賓頭盧尊者(おびんずるそんじゃ)。お釈迦様のお弟子さんであり、十六羅漢の一者でお賓頭盧さまと呼ばれ親しまれています。
自分の体の痛いところや悪いところと同じ場所を撫でると良くなると言われています。
多宝塔
境内でもひと際目を引くのが、こちらの立派な多宝塔です。
お釈迦様と多宝如来が祀られていて、江戸時代に山門近くに建てられたものを昭和になってから現在の場所に移築しました。
喜多院のご利益
諸災厄除け・出世開運・家内安全・商売繁盛・子宝・五穀豊穣 など
喜多院は、風水では江戸の龍穴といわれる場所に建っていて、喜多院全体が大きなパワースポットになっています。
護摩祈願
喜多院では、護摩修行によって、参拝者の方々の煩悩を焼き浄め、「大厄」を消除し、「家内安全」「商売繁昌」「厄除け」「身上安全」「心願成就」などを祈願して頂けます。
だるま市に登場する縁起物
お正月の縁起飾りは地域や風習によって様々なものがありますが、だるまと共に獅子飾りも厄除け飾りとして人気があります。子宝祈願にもご利益があるとされています。
厄除けだんご
境内の茶屋には、川越大師名物の「厄除けだんご」も販売しています。
厄除けで訪れた方は、こちらのお団子もいっしょに頂くと効果がアップするといわれています。
喜多院の初詣 情報
駐車場
初詣の時は大変混雑するので、本川越駅の西武本川越北駐輪場横、タイムズ本川越駅前駐車場が穴場です。
駐輪場
喜多院公園のすぐ向かいに無料の駐輪場があります。目印は埼玉病院の横で警備員さんがいます。
バイクも停められます。ここなら仙波東照宮や成田山川越別院にもアクセスが便利です。
Info
参考URL | 川越大師 喜多院 |
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アクセス | 西武新宿線本川越駅から徒歩で10分 東武東上線川越駅から徒歩で20分 東武東上線川越駅(本川越駅)からバスで(小江戸巡回バス「喜多院」下車徒歩0分) 東武東上線川越駅(本川越駅)からバスで(小江戸名所めぐりバス「喜多院前」徒歩0分) |
拝観時間 | 3月1日~11月23日 8:50~16:30 月~土 11月24日~2月28日 8:50~16:00 月~土 3月1日~11月23日 8:50~16:50 日・祝 11月24日~2月28日 8:50~16:20 日・祝 |
拝観料 | 大人400円、小人(小・中学生)は200円 |
住所 | 〒350-0036 埼玉県川越市小仙波町1丁目20−1 |
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