丹生川上神社(にうかわかみじんじゃ)は、奈良県吉野郡東吉野村にある神社。心願成就、縁結びなどにご利益があるとされています。
10月16日の例祭は「壇尻(だんじり)祭」「小川祭」とも称し、氏子区内から8基の太鼓台が繰り出し、境内を乱舞する。大和三大祭りの一つである。祈雨・止雨の社として、古来より朝廷の篤い信仰を受けており、強力な水の浄化パワースポットとなっている。
祈雨祈晴の馬が丹生川上社に供献されることが多かったが、祈雨には黒馬、祈晴には白馬が捧げられたという。黒は水、白は金を表すという。また馬は火に相当する。吉野一帯は銅や水銀の鉱脈などがあり地の力が強い土地であり、雑念が消え集中力が高まるという。
拝殿と本殿
拝殿内の正面に飾られている「祈雨止雨祈願絵馬」は、1963年(昭和38年)10月16日例祭当日、“世紀の大事業”といわれた黒部ダム竣工を記念し、東京電力株式会社、関西電力株式会社より奉納されたものです。
これは、御祭神の罔象女神が祈雨・止雨のみならず、安定した電力配給の水源をもたらす神様でもあるためです。
丹生川上神社のパワースポット・見どころ
丹生川上神社の中社
奈良県・東吉野村に、丹生川上神社の中社があります。古くから水を司る神社として信仰されてきた丹生川上神社。戦国時代に廃絶してしまい、所在地が不明となってしまいました。戦国時代以降には、祈雨も中断となりました。丹生川上雨師神社は、その後、蟻通神社と呼ばれるようになったようです。
丹生川上神社・中社の見どころは、いくつもあります。拝殿から進み、短い石段を上がっていった先にあるのが本殿で、本殿の両側には東殿と西殿があります。東殿の前には「石灯篭」があり、重要文化財の指定を受けています。
夢淵
夢淵は3つの川が合流する場所で、日本の初代天皇神武天皇が「大和平定の成否」を占った場所です。神聖な場所とされて聖地といわれています。強力な水の浄化パワースポットとなっている。
丹生川上神社の下社
吉野郡下市町に位置している『丹生川上神社・下社』も、中社と同じように、水の神様をお祀りしている、古くからある神社です。日本最古の水の神様をお祀りしています。そして、下社がお祀りしている神様は闇龗神(くらおかみのかみ)です。
神馬(白馬・黒馬)
丹生川上神社では奈良時代以前、雨乞い祈願のために黒馬を、雨止め祈願のために白馬を奉納する習わしがありました。その後、生きた馬の代わりに馬の絵を描いた板が奉納されるようになったのが、絵馬の起源なのだそう。これにちなんで丹生川上神社下社の境内では、神馬として奉納された黒馬と白馬が飼われています。
丹生川上神社の上社
丹生川上神社は、神武天皇の代からお祀りされ、聖域でもあったようです。675年に天武天皇が教示された言葉があり、『人声の聞こえない深山、吉野の丹生川上に我が宮柱を立てて祀れば天下のために必要な雨を降らし大雨を止めるだろう』というものです。この言葉があって、立てられたのが丹生川上神社と言われています。
牛石・蛙石
悠々とした馬の姿は、癒しの効果抜群です。また下社には、何か大きな決断をしなければならないときに、おすすめのパワースポットがあります。それは、牛石・蛙石と呼ばれる二つの石。牛石はじっくり物事を見極めて粘り強く歩む「静」の性質、蛙石は瞬時に物を捕らえる瞬発力を持つ「動」の性質を持っています。この対照的な二つの石に触れ、心を落ち着けて考えれば、きっと良い結果を得ることができるはずです。
丹生の真名井
拝殿の並びにある「丹生の真名井」は、御本殿裏手の小牟漏岳(おむろがだけ)を水源とし、罔象女神(水の神様)の力と恩恵を受けた御神水。
お賽銭を納めると、昔ながらの釣瓶(つるべ)を使って井戸から誰でも御神水をいただくことができます。
お水取り
持ち帰り希望の方は、社務所に500ミリリットルの容器(200円)が用意されています。もちろん持参の容器に御神水を詰めても構いません。
丹生川上神社の御祭神
丹生川上神社のご利益
祈雨祈晴、商売繁盛、止雨、治水、潅漑、縁結び、舟運、酒造 など
Info
参考URL | 丹生川上神社公式サイト |
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アクセス | 榛原駅からバスで50分 東吉野村役場からバスで 蟻通から徒歩で |
拝観時間 | 自由 |
拝観料 | 無料 |
住所 | 〒633-2431 奈良県吉野郡東吉野村小968 |
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