続石は岩手県遠野市にある奇岩。『遠野物語』の第11話に登場する、幅5m、高さ2m、長さ7mの巨石がたった1本の支柱の上に乗っかっている巨石遺構である。
弁慶が足で持ち上げた石と言われ、続石前の広場が石を持ち上げた後に休んだ「弁慶の昼寝場」とされている。また隣には、弁慶に「私の上に石を置かないで」と泣いて頼んだという泣き石もある。
複数のご利益を授かることのできる盛岡屈指のパワースポットです。
続石のパワースポット・見どころ
続石(つづきいし)は、岩手県遠野市綾織町にある大きな石が積み上がってできている不思議な巨石群のパワースポットです。 遠野駅から車で10分ほど、国道396号線沿いに駐車場があり、麓にある鳥居をくぐり小道を10数分ほど登ると到着します。
小高い杉林のなかに、古代巨石文化がのこしたものといわれている大きな石があります。二つならんだ石の一方に、幅7メートル、奥行5メートル、厚さ2mほどの巨石が笠石としてのっています。
弁慶がそばの石に笠石をのせたら、位の高い石なのに大石の下になるとは残念だと嘆いたので、いまの石の上におきかえたという話を、『遠野物語拾遣』第11話が伝えています。
泣石
『弁慶がそばの石に笠石をのせたら、位の高い石なのに大石の下になるとは残念だと嘆いたので、いまの石の上におきかえた』という一説がありましたが、大石の下になるとは残念だと嘆いた石がこの「泣石」といわれています。
続石
泣石から少し歩くと目的の続石が見えてきました。高さ2mの台石に幅7m、奥行き5mもの巨石が載っているということで、まじかに見るとかなりの迫力。少し怖いですが、続石は鳥居のようになっているので真ん中に空間があり、巨石の間を通り抜けることもできます。
弁慶の逸話の他に、ドルメンと呼ばれる新石器時代から初期金属器時代にかけて、世界各地で見られる巨石墓の一種でないかとの説もあります。
Info
参考URL | 続石|観光情報 |
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住所 | 〒028-0533 岩手県遠野市綾織町上綾織6地割 |
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