永平寺は今を遡ること800年近くも昔の1244年に道元禅師がて開いた、日本曹洞宗の第一道場です。現在でも、永平寺には200人もの修行僧が修行生活をしています。福井にある永平寺はそれらのお寺の総本山だけあって、参拝に訪れる人たちのための施設が整っています。永平寺での修行は現在も最も厳しいことで知られています。浄化のパワースポットとしても人気です。
永平寺が大本山になったのは江戸時代で、元和元年(1615年)に徳川家康が永平寺法度を発令し、「日本曹洞の末派は永平寺の家訓を守るべし」という命を発令して永平寺は大本山となりました。
永平寺の御利益は「浄化」です。永平寺に訪れることで、魂を浄化してくれる御利益があるといわれています。運気を上げたい方におすすめです。自然に囲まれたお寺なので、訪れるだけでよい気が流れ、開運につながります。特に浄化するパワーが強い場所は「山門」と「勅使門(唐門)」の周辺です。
永平寺のパワースポット・見どころ
七堂伽藍
永平寺には70棟あまりの建築物がありますが、その中でも特に目立つ、七つの堂宇があります。山門、仏殿、法堂、僧堂、庫院、浴室、東司に分かれていて、これらを総称して七堂伽藍と呼ばれています。
山門
永平寺最古の建物で、雲水が正式に入門する時、そして修行を終えて永平寺を出る時にしか通ることが許されない、まさに「永平寺の玄関口」となっています。正面の両柱には右、左にそれぞれ「聯(れん)」という大きな木札がかけられています。
仏殿
仏殿は七堂伽藍の心臓部分にあたる建物です。須弥壇(しゅみだん)と呼ばれる壇の中央には永平寺のご本尊、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)が祀られており、そのほかに未来を司る弥勒仏(みろくぶつ)、過去を司る阿弥陀仏(あみだぶつ)も祀られています。
法堂
朝のおつとめなどの各種法要がこの建物で行われます。「制中(せいちゅう)」という百日修行に入る特別な日があり、制中の間は道場にこもり、修行僧のリーダーである首座(しゅそ)を中心に、さらに厳格な修行が行われるそうです。
法堂は七堂伽藍の最も高いところに位置しているので、ここから四季折々の美しい自然の景色が眺められます。
僧堂
雲水の修行の場である僧堂。東司と並ぶ「三黙(さんもく)道場」の一つで、私語は厳禁です。
永平寺では365日の生活すべてが修行だと言われていて、雲水は一畳ほどのスペースのなかで坐禅や食事・就寝など、日々の修行に励んでいるそうです。
庫院
大庫院には雲水の食事をつくる台所があります。1階には「典座寮(てんぞりょう)」と呼ばれる場所があり、食事担当の雲水は毎日午前1時半頃に起きて、皆の料理をつくるそうです。
大庫院の正面に祀られているのは足の速いことで有名な守護神「韋駄尊天(いだそんてん)」。温かいものは温かく、冷たいものは冷たい状態で食事を運べるように、火事が起こったときにいち早く火を消せるように、などさまざまな説があるそうです。
浴室(お風呂)
身も心も清めるために水を大切に使う考えのもと、浴室と東司での所作も作法に従って厳粛に行われます。雲水たちは、“四と九の付く日(四九日、しくにち)”が入浴日と定められ、そのほか、夏場などには淋汗(りんかん)と称した沐浴も許されています。私語禁止のエリアとなっています。
東司(お手洗い)
身も心も清めるために水を大切に使う考えのもと、浴室と東司での所作も作法に従って厳粛に行われます。私語禁止のエリアとなっています。
傘松閣
「傘松閣(さんしょうかく)」、別名「絵天井の間」。
1階は参拝の方々のための控室や研修・宿泊のための部屋ですが、2階は156畳敷きの大広間があり、その天井には昭和初期の有名な画家144人による230枚の日本画が埋め込まれています。
そのほとんどが花鳥風月をあらわした日本画なのですが、この中に鯉2枚、唐獅子2枚、栗鼠(りす)1枚の計5枚の絵が隠されています。
永平寺のご利益
こちらで頂けるご利益は「浄化」であり、これまでの悪運を消し去り後の人生における再出発のエネルギーを頂くことができます。その凛と張りつめた空気は、俗世から離れた非日常の感覚を味わえ、厳かで心が洗われるようなすっきりとした気持ちを持つことができます。
歴史と伝説
永平寺は、1244年に道元禅師によって建立されたお寺です。境内には数多くの国宝もあり全部で約70棟の建物を見ることができます。
建立当時より現在に至る長い時を経ても変わらぬ厳しい禅の修業が行われており、希望者は座禅や写経などのいくつかの体験修行を受けることができます。座禅や写経そして精進料理の体験は、俗世から離れ自身と向き合い見つめ直すきっかけや新たな原動力となってくれるはずです。
Info
参考URL | 【公式サイト】大本山永平寺ホームページ |
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アクセス | JR福井駅〜永平寺(車) 約32分 16㎞ 福井駅東口ー永平寺(バス) 約30分 |
拝観時間 | 8:00~16:30(11月~4月) 8:00~17:00(5月~10月) |
拝観料 | |
住所 | 〒910-1228 福井県吉田郡永平寺町志比5−15 |
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山侊の御利益だんご
永平寺門前の『山侊』の店頭で炭火焼きしている「御利益だんご」は縁起物として人気があります。
こちらは注文すると串(苦死)を切って渡してくれることから、縁起物としても人気があります。エゴマ入りの特製醤油味噌タレをつけ、炭火で香ばしく焼かれた大きめのだんごはとてもおいしいです。
アクセス
【住所】 福井県吉田郡永平寺町志比5-10-1
【時間】 9:00~16:00
【駐車場】あり(2000円以上利用の場合は無料)