阿智神社(あちじんじゃ)は、岡山県倉敷市本町の鶴形山にある神社である。「航海安全」と「交通安全」などにご利益があるとされています。
倉敷の総鎮守。倉敷市中心部、倉敷美観地区の北にある鶴形山と呼ばれる小高い山の上に鎮座している。古代、「亀島」「鶴形島」などと呼ばれていた現在地に住み着いた阿知使主の一族が作った庭園が元となったといわれている。
かつて岡山平野は吉備の穴海と呼ばれる海域で、当時は窪屋郡阿智郷であった現在の倉敷市鶴形山周辺は交通の要衝であったといわれ、そのため海上交通の守護神である宗像三女神を祀ったと考えられている。
境内には鶴亀様式とよばれる古代庭園がある。また「天津磐境」をはじめ磐座が多数有り、「斎館」と呼ばれる館の庭には陰陽磐座や水琴窟がある。他の建造物としては能舞台、芭蕉堂、絵馬殿等がある。
本殿北側にある「阿知の藤」は日本一の大きさと古さといわれ有名である。そのため倉敷市の市花に認定され、県の天然記念物にも指定されている。毎年5月5日には藤祭が開催されている。
阿智神社のパワースポット・見どころ
阿智神社は倉敷の町(旧 倉敷村)の総鎮守となる古い神社です。 美観地区の北の鶴形山の上に鎮座しています。 祭っている神様は「宗像三女神(むなかた さんじょしん)」。
随神門(ずいしんもん)
南参道を登ったところにある随神門(ずいしんもん)。阿智神社境内の入口です。
門の上部中央には、ウサギの彫刻があります。
このウサギは、表側・裏側とも施されているので注目してみてください。
阿智神社の御朱印帳の表紙にもなっている、阿智神社のシンボル的存在です。
180段もの階段
阿智神社の人気の見どころその1は「180段もの階段」です。阿智神社には西参道と東参道があるのですが、その中でも東参道にある180段の階段はおすすめのパワースポットとなっており、人気の高いエリアとなっています。ここの最初の鳥居をくぐるとある階段は、88段と66段と33段に分かれており、それぞれが長寿のご利益があります。
社殿
随神門をくぐると、目の前に現れるのは拝殿。
拝殿はかなり大きいのでとても印象的です。
阿智神社に訪れたら、はじめに拝殿で拝みましょう。
天津磐境
本殿の左側にある天津磐境(あまつ いわさか)。
昔は巨岩や奇岩は神様が降臨するものとして祭られていました。
磐境は神社の原型となるもので、阿智神社がかなり古くから存在した証拠です。
高灯籠(たかとうろう)
絵馬殿の横にある高灯籠(たかとうろう)。高灯籠の高さは約5メートル。
阿智神社の高灯籠は、本来港に置かれるものと同じタイプで、港を出入りする船の目印となるものでした。
元々は美観地区内の倉敷川沿い、中橋のたもとにあったといわれています。その後、阿智神社が海上交通の守護神であることにちなんで、阿智神社の境内に移されました。
能舞台
能舞台は拝殿の向かい側、随神門と社務所の間にあります。
正面奥に松の絵が描かれているのが特徴です。
菅原神社(すがわら じんじゃ)
本殿の右後ろにあるのが、菅原神社(すがわら じんじゃ)です。学問の神様の菅原道真(すがわら の みちざね)を祀っています。
城山稲荷神社(しろやま いなり じんじゃ)
菅原神社の左側に並んでいるのが城山稲荷神社(しろやま いなり じんじゃ)。
元々は倉敷代官所(現在のアイビースクエア)のところにあったものが阿智神社の境内に遷されました。
五穀豊穣や商売繁盛の神様です。
御神徳
阿智神社の御祭神
阿智神社のご利益
開運・芸能上達・技能向上・商売繁盛・美容健康 など
阿智神の御祭神は宗像三女神です。「むなかたさんじょしん」や「むなかたさんにょしん」と読まれ、多紀理毘売命(たぎりひめのみこと)、多岐都比売命(たぎつひめのみこと)、市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)の三女神を指します。
そしてこの宗像三女神は航海の安全を司る神様ということで、航海安全や交通安全にご利益があるとされています。
また、市寸嶋比売命は芸能や美容に関連の深い神様ということで、美容健康、芸能上達、商売繁盛にもご利益があるとされています。
行事
月 | 行事 |
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1月 | 歳旦祭 |
2月 | 節分祭 |
3月 | 倉敷雛めぐり |
4月 | 桜まつり |
5月 | 藤見の会 |
5月 | 春季例大祭 |
8月 | 夏越大祓式・七夕祭り |
10月 | 秋季例大祭 |
12月 | 師走晦大祓式・古札焚上祭 |
Info
参考URL | 阿智神社 | 岡山県倉敷市本町鎮座 |
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アクセス | 倉敷駅から徒歩15分 山陽自動車道倉敷インターチェンジから約15分 |
拝観時間 | 自由 |
拝観料 | 無料 |
住所 | 〒710-0054 岡山県倉敷市本町12−1 |
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