一之宮貫前神社(いちのみやぬきさきじんじゃ)は群馬県富岡市一ノ宮にある神社。
上野国の一の宮で、1400年の歴史を持ち、総門から石段を下ったところにある極彩色の社殿は、徳川家光の命によって建てられたもの。本殿に行くには階段を下るという珍しい構造をしている。本殿の裏には、藤原秀郷が平将門討伐の際に勝利を願って奉納したと言われる樹齢1200年の「藤太杉」がある。
下り参道の途中にある末社の月読神社がパワースポットと言われている。月夜見命ほか17柱を祀る。社殿は寛永12年以前の本社の旧拝殿で、牛王堂として使用されていた。明治時代に月夜見命を祀って月読神社とし、明治41年に近在4社を合祀した。
祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)と姫大神(ひめおおかみ)です。 経津主神は強力な破邪の神で生活の守り神として災いを防いでくれるというご利益があります。そのほかにも精神統一や縁結びなどのご利益があると言われています。
貫前神社のパワースポット・見どころ
くだり参道
一之宮貫前神社は、参道を下った場所に社殿がある全国的に珍しい「くだり参道」の神社として知られています。
「神は高いところに在る」という考えから、一般的な神社は本殿を参道より高い位置に設定されていますが、一之宮貫前神社は参道の正面から石段を上り、大鳥居、総門をくぐり石段を下った場所に社殿があるという、珍しい構造をしています。確かに、下ってからのお参りはなんとも不思議な気持ちになります。
このように変わった構造になっているのは、もともと蓬ヶ丘(よもぎがおか)と呼ばれる丘陵の斜面の谷間に神様をお祀りしていたためだそうです。
下った先に社殿がある神社を「くだり宮」と呼び、一之宮貫前神社は宮崎県の「鵜戸神宮(うどじんぐう)」、熊本県の「草部吉見神社(くさかべよしみじんじゃ)」と共に、「日本三大くだり宮」の一つに数えられています。
「かえる」信仰
お祀りされている経津主神は武勇に優れた神だといわれていたことから、戦時中、一之宮貫前神社には多くの参拝客がありました。
そんなある時、総門近くのタブの木に、かえるの形をした大きなさるのこしかけ(きのこの一種)ができました。
それをきっかけに「勝ちかえる」として信仰されるようになり、現在は転じて「無事かえる」と交通安全のお守りとなっています。
藤太杉
本殿裏にあるのはご神木の『藤太杉』。
一之宮貫前神社には、樹齢千年を超える古木も多く、見どころのひとつとなっています。境内にあるイチョウとスダジイの木は樹齢約1000年。
本殿の裏の杉は藤太杉と言われ、なんと樹齢約1200年になります。
藤原秀郷(俵藤太)が平将門討伐に出征する際に、自分の年齢と同じ36本の杉の木を植え戦勝祈願したとする伝説が残されており、藤太杉はこのうちの1本といわれ、一之宮貫前神社の御神木となっています。
摂末社
抜鉾若御子神社(ぬきほこわかみこじんじゃ)。本殿の左奥にある摂社で、御子神がお祀りされています。
月読神社(つくよみじんじゃ)
本殿の後に参拝していただきたいのが、『月読神社』です。
この神社は、
・人の心の裏を見抜く力
・タイミングを計る力
のご利益をいただけます。
社殿
社殿で是非見ていただきたいのが、屋根と庇の間にある『雷神の小窓』。
ここは雷神様の出入り口と言われています。
御神徳
貫前神社の御祭神
貫前神社のご利益
邪心を祓う、災難除け。地域の守護・縁結び など
Info
参考URL | 一之宮 貫前神社 : はじめに |
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アクセス | 上州一ノ宮駅から徒歩で10分 |
拝観時間 | 拝観:無休 |
拝観料 | 無料 |
住所 | 〒370-2452 群馬県富岡市一ノ宮1535 |
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